お問い合わせXでフォロー
転職のタイミング

在職中の転職活動、平日の面接はどうする?会社に知られず進める段取り

PR2026年版公開 2026.10.03転職指南 編集部

先に結論

面接は、まず平日の夜や始業前に受けられないかを応募先に相談し、有給休暇は、勤務時間外に受けられない面接のためにとっておきましょう。応募先とのやりとりは私用のスマホとメールだけで行い、転職活動のことは、上司に退職を伝えるまで職場の人に話さないでください。

無料・5分あなたの不満、社内で解決できる? 転職するなら何を確かめる?判断シートを試す →
この記事の目次
  1. 在職中に転職した人の7割以上が、転職活動に有給休暇を使っている
  2. 段取りより先に確かめてほしいこと
  3. 平日の時間が要るのは、1社につき2週間ほどが目安
  4. 会社に知られないために、気をつけること
  5. 3つの場面で考える(例)
  6. 次の一歩は、有給休暇の残りの日数を確かめること

帰りの電車で求人を見ていたら、応募したい会社が見つかった。けれど、面接はたぶん平日の昼間。そのたびに会社を休むわけにはいかない。

有給休暇を続けて取れば「何かあるのか」と思われそうで、転職活動のことが職場に知られたら居づらくなる。そう考えると、応募のボタンを押せないまま画面を閉じてしまう。

この記事では、在職中に転職活動を進めるための平日の時間の作り方と、会社に知られないための注意点を、1週間の段取りの例つきでまとめます。

在職中に転職した人の7割以上が、転職活動に有給休暇を使っている

マイナビが2025年に転職した正社員に聞いた調査では、前の会社に在籍したまま転職した人のうち73.8%が、転職活動のために有給休暇を取っていました※1。

7割以上が有給休暇を取っていたのですから、転職活動のために休みを取るのは、特別なことではありません。

同じ調査で、転職活動のために使った有給休暇の日数は、取らなかった人も含めた平均で8.9日でした。取った人だけに限ると、平均はおよそ12日になります(8.9日を73.8%で割った、編集部の計算)。

比べる目安として、厚生労働省の調査では、2024年の1年間に会社が付与した有給休暇は、労働者1人あたり平均18.1日でした(前の年からの繰り越し分を除く)※2。調べた対象が違う調査なので目安ですが、有給休暇を取った人が転職活動に使った約12日は、1年に付与される日数の3分の2ほどにあたります。

18.1日は、勤続年数の長い人も含めた平均です。法律で決まった最低の付与日数は、勤続年数が短いほど少なくなります※3。勤続年数の短い人ほど、同じ12日でも、1年に付与される日数に占める割合は大きくなりがちです。

転職活動に使う有給休暇の日数は、人によって違います。自分の残りの日数を確かめ、どの面接に使うかを先に考えておきましょう。

段取りより先に確かめてほしいこと

次のどれかに当てはまる人は、項目ごとに書いたことを先にしてください。

  • 今の会社の同業他社や取引先に応募する人:就業規則や、入社のときに出した誓約書に、退職後の競業や秘密の保持についての決まりがないかを読んでください。面接では、今の会社の社外秘の情報を話さないようにしましょう。
  • 残業代が払われていない人、ハラスメントを受けている人:転職活動の段取りより先に、社内外の相談窓口に相談してください。
  • 繁忙期で、平日の夜も休日も空かない人:繁忙期の終わる日が決まっているなら、その日までは求人を見るだけにして、応募は繁忙期のあとにしましょう。終わる日が決まっていないなら、応募を1社ずつに絞って始めてください。待つか動くかを決めかねているときは、転職のタイミングは今か半年後かを確かめる方法を先に読んでください。

平日の時間が要るのは、1社につき2週間ほどが目安

「平日に時間が取れない」と感じるのは、面接のたびに会社を休む場面を思い浮かべるからかもしれません。

マイナビが企業の中途採用の担当者に聞いた調査では、1次面接の半分以上をオンライン(WEB面接)で行っている企業が65.2%ありました※4。2次面接や3次面接を行う企業に限っても、およそ6割が、その面接の半分以上をオンラインで行っていました(「その面接はない」と答えた企業を除いて割り直した、編集部の計算)。

同じ調査で、企業が答えた平均の日数と回数は、次のとおりでした※4。

  • 応募から内定の承諾まで:30.2〜31.5日
  • そのうち、1次面接から内定まで:10.1〜11.0日
  • 応募した人1人あたりの面接の回数:2.8〜3.0回

数字に幅があるのは、オンラインの面接と対面の面接の平均を、小さいほうから順に並べているためです。

平均どうしを組み合わせると、1次面接から内定までの10日あまりに、1次面接を含めて3回ほどの面接が入る計算です。平均から見ると、平日の時間を空けておく必要があるのは、1社につき2週間ほどです(編集部の計算)。

ただ、1次面接から内定まで2週間以上かかる企業も、およそ4社に1社あります(オンラインの面接で26.2%、対面の面接で23.6%)※4。何社かに続けて応募すれば、平日の時間が要る期間は、そのぶん長くなります。

面接が続くあいだは、平日の夜を週に2回ほど空けられるようにしておきましょう。会社を休む必要が出てくるのは、オンラインか対面かにかかわらず、勤務時間外に受けられない面接の日です。

時間の作り方は、面接の形ごとに次のように変えてください。

面接の形・状況 時間の作り方 有給休暇
オンラインで受けられる面接 始業前や終業後の時間を応募先に相談する。会社の外の、話し声を人に聞かれない場所から受ける 勤務時間外に受けられれば使わない。難しければ有給休暇を使う(半日単位や時間単位で取れるかは、就業規則で確かめる)
対面の面接 まず終業後の時間を相談する。難しければ、半日単位や時間単位の有給休暇を使う 半日単位・時間単位で取れるかを、就業規則で確かめる
平日の夜は空かないが、土日は空く時期 土曜日に面接ができるかを相談する。応募する会社を1社ずつに絞る 1日単位で使うときは、忙しい日を避けて早めに申請する

面接の時間を相談するときは、次のように伝えてください。

現在は在職中のため、平日は19時以降の面接を希望しています。19時以降が難しい場合は、オンラインでの面接であれば、始業前の8時台にも受けられます。ご調整いただけると幸いです。

19時や8時台は、自分が受けられる時間に置き換えてください。

転職エージェントを通して応募する場合は、面接の日時の調整を担当者に頼めます。

有給休暇を使うときに知っておきたいことは、次の2つです。

  • 有給休暇をどう使うかは労働者の自由で、会社が干渉できるものではない、とした最高裁の判決があります※5。理由を聞かれたら「私用のため」と答えましょう。事実と違う理由を話すと、あとで話が合わなくなることがあります。
  • 労使協定を結んだ会社では、協定で決めた範囲の人が、協定で決めた日数(1年に5日以内)まで、時間単位で有給休暇を取れる仕組みがあります※6。半日単位で取れるかも会社の決まりによるので、どちらも就業規則で確かめてください。

1週間の段取りにすると、次のようになります。1社目の1次面接と2次面接が、同じ週に入った場合の例です。平日の夜に30分〜1時間を使える人を想定しています。

曜日 やること かける時間
月曜の夜 1次面接を受ける会社の求人票を読み直し、聞かれそうなことを3つ書き出す 30分
火曜の夜 19時から、オンラインで1次面接を受ける 1時間
水曜の昼休み 次の面接の日程の連絡に、私用のスマホで返事をする。候補日は3つ出す 10分
木曜の夜 1次面接で聞かれたことと、答えに詰まったことをメモし、答えを直す 30分
金曜の午後 午後半休を取り、対面の2次面接を受ける 半日
土曜 次に応募する会社の求人を見て、職務経歴書を直す 1時間
日曜 転職活動はしない ―

面接がない週は、求人の確認や職務経歴書の直し、応募先との日程の連絡を進めましょう。有給休暇は、勤務時間外に受けられない面接に優先して使ってください。

この段取りは、途中で止めてもかまいません。面接を受けてみて、今の会社に残ると決めることもできます。

会社に知られないために、気をつけること

中心になるのは、仕事と転職活動で使う道具を分けることと、転職活動のことを話す相手を選ぶことです。次のことに気をつけましょう。

  • 会社のパソコン・メール・スマホを使わない:求人を見るのも、応募先とのやりとりも、私用のスマホと私用のメールアドレスで行ってください。会社の機器やメールは、会社が管理しているものです。
  • 応募先に、連絡先を伝えておく:最初の連絡で「今の職場には転職活動を伝えていないため、ご連絡は私用の携帯電話かメールにお願いします」と伝えましょう。
  • 転職サイトの公開の設定を確かめる:職務経歴を登録して企業からの連絡を待つ場合は、今の会社や取引先に経歴を見せない設定があるかを確かめてください。
  • 職場の人には、上司に退職を伝えるまで、転職活動のことを話さない:仲の良い同僚でも同じです。話が広まると、上司に自分から伝える時期を選べなくなります。
  • SNSに転職活動のことを書かない:職場の人とつながっていないアカウントでも、書いた内容から本人だと分かることがあります。
  • 面接の日も、いつもどおりの服装で出社する:スーツで行く対面の面接は、半休の日に入れて着替えてから向かうか、上着を別に持っていきましょう。

3つの場面で考える(例)

以下は、判断の違いを見せるための想定の例です。

例1:27歳・経理。定時で帰れる日が多いが、月末と月初は忙しい。 → この人は、オンラインの1次面接を平日の19時以降にしてもらえないか、応募先に相談します。対面の最終面接は、月末と月初を避けた日に午後半休を取って受けます。

例2:30歳・法人営業。夜の会食や残業が多く、平日の夜の予定が読めない。有給休暇は6日残っている。 → この人は、応募を1社ずつにして、面接を始業前や土曜日にできないかを相談します。有給休暇は、半日単位で取れるかを就業規則で確かめたうえで、3日分を、始業前や土曜日に受けられない面接のための半休6回分としてとっておきます。

例3:25歳・販売職。シフト制で、平日にも休みがある。応募したいのは同業の他社。 → この人は、平日の休みの日に面接をまとめるので、有給休暇はほとんど使わずに済みます。応募する前には、就業規則と入社のときの誓約書を読み、退職後の競業についての決まりを確かめます。

次の一歩は、有給休暇の残りの日数を確かめること

今週のうちに、有給休暇の残りの日数と、半日単位や時間単位で取れるかを確かめてください。残りの日数は給与明細や勤怠のシステムで、取り方は就業規則で確かめられます。

残りの日数が分かれば、勤務時間外に受けられない面接に何回使えるかが決まります。たとえば、残りが4日で、会社で半日単位の有給休暇が取れるなら、そうした面接に使えるのは半休8回分です。

転職エージェントの面談を受けるときも、同じ段取りが使えます。面談をオンラインで受けられるか、平日の夜にも面談しているかは、申し込む前に確かめてください。面談で聞くことは、転職エージェントの面談で聞くことにまとめています。

出典・注記(6件)

※1 マイナビ「転職動向調査2026年版」2025年実績、在職中に転職した人 n=1,075 ↩

※2 厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」 ↩

※3 労働基準法第39条 ↩

※4 マイナビ「中途採用状況調査2026年版」2025年実績、企業の中途採用担当者1,500人 ↩1 ↩2 ↩3

※5 最高裁判所 昭和48年3月2日 第二小法廷判決 ↩

※6 労働基準法第39条第4項 ↩

数字は、出典の定義(誰の数字か・いつの数字か)のまま使っています。計算した数字には「計算の例」と書いています。編集方針

この記事にはプロモーション(広告)が含まれます。(広告について)

在職中に転職したい会社に知られたくない

転職の判断シートを試す無料