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年収・評価

20代後半の給料、平均より低い?残業代を除いて比べる3つの手順

2026年版公開 2026.09.25転職指南 編集部

先に結論

平均と比べるときは、給与明細の総支給額から残業代などを除いた月給でそろえましょう。国の統計の平均月給は、残業代も賞与も含まない額だからです。

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この記事の目次
  1. 25〜29歳の平均月給と、その中身
  2. 平均は「年収」ではなく、残業代を除いた月給
  3. 自分の給与を同じ物差しにそろえる3つの手順
  4. 想定の例で考える
  5. 次の一歩は、1年前の明細と並べること

同期との飲み会で給料の話になったり、SNSで「20代で年収〇〇万円」という投稿を見かけたりするたびに、自分の給料は低いのではと気になる。けれど、何と比べれば「低い」と言えるのかは、はっきりしない。

迷ってしまうのは、給料の額そのものより、比べる物差しがそろっていないことが原因かもしれません。

この記事では、統計の平均が何を含む額かを確かめたうえで、自分の給与を同じ物差しにそろえる手順をまとめます。

25〜29歳の平均月給と、その中身

国の統計では、フルタイムで働く人(一般労働者)の2025年6月分の賃金を、年齢や学歴ごとにまとめています。対象は、常用の従業員が10人以上いる民間の事業所で働く人です。正社員以外でも、フルタイムで働く人は含まれています。男女を合わせた25〜29歳の平均は、次のとおりでした(出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年 第2表・第3表)。

比べる相手 25〜29歳の平均(月額)
学歴をすべて含めた平均 27.94万円
大学卒だけの平均 29.64万円

学歴をそろえるかどうかで、比べる平均額は変わります。計算の例として、大学卒の平均29.64万円から学歴をすべて含めた平均27.94万円を引くと、差は月1.7万円です。大学卒の人が全体の平均とだけ比べると、大学卒の平均と比べた場合より、自分の給与を高めに見てしまいます。

平均は「年収」ではなく、残業代を除いた月給

この平均は、年収ではありません。6月分として支払われた「所定内給与額」の平均です。

所定内給与額は、毎月決まった条件で支払われる給与から、残業代にあたる手当を差し引いた額です。差し引かれるのは、時間外勤務・深夜勤務・休日出勤・宿日直・交替勤務の手当です。税金や社会保険料を引く前の額で、賞与も入っていません(出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年 主な用語の定義)。

ここを取り違えると、比べ方が2つの方向にずれます。

  • 手取りと比べると、自分の給与が低く見える:平均は税金などを引く前の額です。自分の手取りと並べると、自分の給与を実際より低く見てしまいます。
  • 年収を12で割って比べると、自分の給与が高く見える:年収には賞与や残業代が入っています。12で割った額は、平均と同じ物差しではありません。

計算の例として、25〜29歳の平均27.94万円を12倍すると335.28万円です。ただ、この額も20代後半の「平均年収」ではありません。賞与と残業代が入っていない額だからです。

検索で見つけた「平均年収」の数字と自分の年収を並べるときも、その数字が何を含む額なのかを先に確かめてください。

自分の給与を同じ物差しにそろえる3つの手順

用意するのは、直近の給与明細1枚です。統計と同じにするなら6月分が合いますが、手元にある月の明細で構いません。

  • 明細の「総支給額」から始める:手取り(差引支給額)ではなく、税金や社会保険料を引く前の総支給額を使ってください。賞与は別の明細で支給されるので、比べる額には入れません。
  • 残業代を除く:総支給額から、時間外手当・深夜手当・休日出勤手当に加えて、宿日直手当と交替勤務の手当も差し引きましょう。名前だけではどれに当たるか分からない手当は、給与担当者に確かめてください。固定残業代がある人は、その分も差し引いてください。自分の給与を高く見積もらずに済みます。
  • 年齢帯と学歴をそろえる:25〜29歳なら27.94万円、大学卒の25〜29歳なら29.64万円と比べましょう。すでに30歳になっている人は、30〜34歳の平均と比べてください。30〜34歳の平均は、学歴をすべて含めると31.23万円、大学卒なら34.03万円です(出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年 第2表・第3表)。

年俸制で、賞与にあたる分も毎月の給与に入っている人は、この手順でそろえても、自分の額が高めに出ます。その場合は、支給条件と給与の内訳を確かめてから比べてください。

想定の例で考える

以下は、考え方を見せるための想定の例です。

例:28歳・大学卒・法人営業。手取りは月22万円。同期と給料の話をして、自分だけ低い気がしている。

6月分の明細では、総支給額が29万円、そのうち時間外手当が3万円だった。残業代を除くと26万円になる(計算の例)。

大学卒・25〜29歳の平均29.64万円と比べると、差は月3.64万円。手取りの22万円と比べていたときの差7.64万円より、ずっと小さくなった(計算の例)。

1年前の明細で同じ計算をすると25.5万円で、残業代を除いた月給は1年間で5,000円増えていた(計算の例)。手当は変わっておらず、増えた分は基本給だった。社内の賃金表を見ると、32歳前後で主任に昇進したときの給与(残業代を除く)は28万円ほどだった。

年齢帯ごとの平均の差は、同じ人が年を重ねて上がった額ではありません。別の年齢の人たちの平均を並べたものです。そこでこの人は、自分の昇給の見込みを、自分の明細と社内の賃金表から考えます。

計算の例として、月給が毎年5,000円ずつ上がると仮定すると、4年後の32歳で28万円になります。社内の賃金表とも合う額です。それでも、今の大学卒・25〜29歳の平均29.64万円に届きません。しかも、32歳になると、比べる平均は大学卒・30〜34歳に変わります。2025年の統計では34.03万円です(出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年 第3表)。

→ 毎年同じ額だけ上がると仮定すると、平均との差は、今の会社の昇給では縮まりにくいと考えられます。この人は、給与を「辞めたい理由」の1つとして数え、仕事内容や人間関係など、ほかの理由と並べて判断します。

次の一歩は、1年前の明細と並べること

今週のうちに、今の給与明細と1年前の給与明細を出してください。両方の明細で残業代を除いた額を出し、その差を1行で書き出してください。それが、残業代を除いた給与の1年の増え方です。手当や勤務条件の変化も含まれるので、基本給と手当は分けて見てください。

平均より低くても、基本給の1年の増え方が大きく、差が縮む見込みがはっきりしている人もいます。その場合、給与への不満は、時間とともに小さくなる見込みがあります。

給与のほかにも辞めたい理由があるなら、辞めたい理由を5つの軸で整理する方法で、理由ごとに社内で解決できるかを見分けられます。

給料が低い気がする自分の相場を知りたい

参考にした統計・資料

  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年 第2表・第3表
  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年 主な用語の定義
  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年 第3表

数字は、出典の定義(誰の数字か・いつの数字か)のまま使っています。計算した数字には「計算の例」と書いています。編集方針