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転職の基本

会社を辞めたいのは甘え?

自分を責める前に考えたい3つの問い

2026年版公開 2026.09.25転職指南 編集部

先に結論

会社を辞めたいと思うこと自体は、甘えではありません。「甘えかどうか」ではなく「辞めたい原因は、今の会社で解消できるか」で考えましょう。

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この記事の目次
  1. 転職などを希望しながら働いている人は、少なくない
  2. 「甘えかどうか」は、考えても答えが出ない問い
  3. 「甘えかどうか」の代わりに、自分に聞く3つの問い
  4. 3つの問いで考える(例)
  5. 次の一歩は、辞めたい理由を1行書くこと

「会社を辞めたい」と口にしたら、周りから「甘えだ」「どこに行っても同じだよ」と言われそうで、誰にも話せない。そのうち自分でも「みんな我慢しているのに」と思い、辞めたいと感じる自分を責めてしまう。

責めても辞めたい気持ちは消えず、朝の電車で同じことを考える日が続いている。

この記事では、「甘えかどうか」の代わりに自分に聞く3つの問いと、その使い方をまとめます。

転職などを希望しながら働いている人は、少なくない

総務省統計局の労働力調査では、2025年平均で、転職などを希望している人は1,023万人いました。一方、転職した人は330万人でした(出典:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」2025年平均)。

人数だけを並べると、転職などを希望している人は、転職した人のおよそ3倍です(計算の例:1,023万人÷330万人=約3.1)。

ただし、転職などを希望している人には、今の仕事を続けながら別の仕事もしたい人が含まれます。全員が会社を辞めたいわけではありません。

それでも、今の働き方を変えたいと思いながら、今の会社で働き続けている人は少なくありません。辞めたいと思うことと、すぐに辞めることは別のことです。辞めたいと思うだけで、自分を責める必要はありません。

「甘えかどうか」は、考えても答えが出ない問い

「甘え」かどうかは、誰が判断するかで変わります。同じ「残業がつらい」という理由でも、ある人は「甘えだ」と言い、別の人は「辞めて当然だ」と言います。基準が相手の側にあるので、あなたがいくら考えても答えは出ません。

答えの出ない問いを抱えたままだと、辞めることも、残ると決めることもできません。自分を責める時間だけが長くなります。

もう1つ、「甘え」かどうかで考えると、辞めたい理由の中身を見ないまま、気持ちの良し悪しだけを決めることになります。中身を見れば、辞めたい原因は、今の会社で解消できるものと、できないものに分かれます。

たとえば同じ「残業がつらい」でも、担当の割り振りで減る残業なのか、会社全体の人手不足から来る残業なのかで、確かめ方が変わります。

そこで、問いを置き換えましょう。「甘えかどうか」ではなく、「辞めたい原因は、今の会社で解消できるか」と考えてみてください。この問いなら、上司に聞く、社内の制度を調べるといった方法で、あなた自身が確かめられます。

「甘えかどうか」の代わりに、自分に聞く3つの問い

辞めたい理由を1つ書き出して、次の3つの問いに「はい」か「いいえ」で答えてください。

理由は「仕事がつらい」のような気持ちではなく、「締めの週は毎月、終電近くまで残業している」のように、実際の出来事で書きましょう。出来事で書くと、問いに答えやすくなります。

自分に聞く問い 「はい」なら 「いいえ」なら
その原因は、上司や部署が変われば消えるか 異動や相談で、社内で解消できる見込みがある 会社の制度や仕事の進め方から来ている可能性が高く、待っても変わりにくい
その状態は、半年前から続いているか 一時的な疲れではない可能性が高い 繁忙期など、一時的な理由かもしれない
その状態は、生活や体調に響いているか 社内での改善を待つ期間を短くする 時間をかけて確かめられる

「半年」は、一時的な疲れか、長く続く問題かを分けるための編集部の目安です。

上司や部署が変われば消えるかどうか分からないときは、同じ会社の別の部署にいる同僚に、同じ不満があるかを聞いてみてください。別の部署でも同じ不満があるなら、原因は部署ではなく、会社の制度や仕事の進め方にある可能性が高いと考えてください。

答えに応じて、次のように進めてください。

  • 「上司や部署が変われば消える」が「はい」:まず社内で解消できないかを試しましょう。次の評価面談までなど期限を決めて、異動の希望や業務の相談をしてください。生活や体調に響いているなら、期限は短めにしてください。
  • 「上司や部署が変われば消える」が「いいえ」で、半年前から続いているか、生活や体調に響いている:在籍したまま求人を見始めてください。今の会社で待っていても、原因は変わりにくいからです。
  • 3つとも「いいえ」:今は急いで決める必要はありません。3カ月後(これも編集部の目安です)に、同じ問いにもう一度答えてください。

3つの問いで考える(例)

例:28歳・経理。月末の締めで残業が続き、「辞めたい」と思うたびに、甘えだと自分を責めていた。

問いに答えてみると、残業の原因は、特定の人に仕事が偏っていることで、担当の割り振りが変われば減りそうだと分かった。残業は半年以上、毎月続いている。週末は休めているが、月末の週は寝不足が続いている。

→ 社内で解消できる見込みはありますが、生活にも響いています。この人は今月中に上司へ担当の見直しを相談し、3カ月後を期限にします。期限までに残業が減らなければ、在籍したまま求人を見始めます。

次の一歩は、辞めたい理由を1行書くこと

今週、辞めたい理由を紙に1行だけ書き、その横に3つの問いの答えを「はい」「いいえ」で書き込んでください。まずは、そこまでで十分です。書いた紙は、自分で決めた期限が来たときに、もう一度問いに答えるのにも使えます。

答えを書くと、「甘えかどうか」ではなく「次に何を確かめればいいか」が見えてきます。確かめた結果として残ると決めても、動くと決めても、それはあなたが理由の中身を見て出した答えです。

辞めたい理由が2つ以上あるときは、辞めたい理由を5つの軸で整理する方法で、理由ごとに社内で解決できるかを確かめられます。

辞めたいけど決められない辞めたいのは甘えか

参考にした統計・資料

  • 総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」2025年平均

数字は、出典の定義(誰の数字か・いつの数字か)のまま使っています。計算した数字には「計算の例」と書いています。編集方針