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上司・人間関係

職場の人間関係で辞めたいとき

同僚との悩みが転職で解けるか見分ける

PR2026年版公開 2026.10.31転職指南 編集部

先に結論

同僚やチームとの悩みは、相手から離れられれば軽くなりやすいと編集部は見ています。しんどさの相手が特定の人やチームなら、まず担当替えや異動で離れられるかを確かめ、誰が相手でも同じ場面でしんどいなら、そのやり方が部署のものか会社全体のものかを確かめてから動きましょう。

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この記事の目次
  1. 20代で強いストレスを抱える人の3割は、対人関係を挙げている
  2. 人間関係で辞めても、転職先で同じ不満を持つとは限らない
  3. しんどさの相手ごとに、社内で変えられるか・転職で解けるかを見分ける表
  4. 同じチームの先輩1人とのやりとりがしんどい場面で考える(例)
  5. 次の一歩は、しんどかった場面を3つ書き出すこと

上司とは普通に話せる。けれど、同じチームの先輩に質問すると返事が短く、同期どうしの会話にはうまく入れない。朝、席に着く前から気が重い。

「人間関係で辞めるのは甘えでは」「次の職場でも同じになるのでは」と考えて、決めきれずにいる人もいるはずです。

この記事では、人間関係で辞めた人が転職先の人間関係をどう答えているかを国の調査で確かめたうえで、しんどさの相手ごとに、社内で変えられるか・転職で解けるかを見分ける表をまとめます。

20代で強いストレスを抱える人の3割は、対人関係を挙げている

厚生労働省の「労働安全衛生調査」(令和6年)では、働く人に、仕事や職業生活で強い不安・悩み・ストレスになっていることがあるかと、その中身を3つまで聞いています。20代で「ある」と答えた人のうち、30.8%が「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」を挙げました。20代では、仕事の量(40.7%)、仕事の失敗・責任(38.7%)ほどではないものの、3割の人が挙げる悩みです※1。

人間関係で悩むこと自体は、珍しいことではありません。

人間関係で辞めても、転職先で同じ不満を持つとは限らない

厚生労働省の「転職者実態調査」(令和7年)は、2024年10月から2025年9月までに転職し、2025年10月の時点でその職場に勤めている人に聞いた調査です。

自分の都合で前の会社を辞めた人のうち、22.2%が「人間関係がうまくいかなかった」を辞めた理由の1つに挙げました※2。

同じ「自分の都合で辞めた人」に、転職先の人間関係の満足度を聞くと、「満足」「やや満足」が63.4%、「不満」「やや不満」は12.2%でした※3。

どちらの「人間関係」も、同僚との関係と上司との関係を分けて聞いていないので、同僚との関係だけの数字は、この調査からは分かりません。

2つの数字を重ねます。人間関係を理由の1つに挙げて辞めた22.2%の人が、全員、転職先の人間関係に不満と答えた12.2%に入っていたとしても、残る10.0ポイント分の人は、不満とは答えていません。人間関係を理由に辞めた人のうち、少なくとも4割あまり(10.0÷22.2で約45%)は、転職先の人間関係に「不満」と答えていない計算です(編集部の計算。四捨五入した値どうしの目安で、「不満」と答えていない人から、満足度に答えなかった0.3%を外すと約44%)。「不満」と答えていない人には、「どちらでもない」と答えた人も入ります。

「人間関係で辞めると、次も同じになる」と決めつける根拠は、この調査からは出てきません。

ただし、残りの半分あまりがどうなったかは、この調査からは分かりません。また、聞いたのは転職先に今も勤めている人だけで、転職先をすでに辞めた人は入っていません。転職してから1年ほどまでの時点で聞いた数字でもあります。

転職で入れ替わるのは、周りの人です。一方で、職場の仕事の進め方や、その職種につきものの場面は、次の職場にもついてくることがあります。しんどさの相手が「人」なのか「仕事の進め方」なのかで、転職で解けるかが変わります。(この段落は編集部の見方)

しんどさの相手ごとに、社内で変えられるか・転職で解けるかを見分ける表

今週しんどくなった場面を3つ思い出し、それぞれ次の表の「見分ける問い」に当てはめてください。

しんどさの相手 見分ける問い 社内で変えられるか 転職で解けるか
特定の1人(同じチームの先輩・同期など) その人が休みの日は、気持ちが軽いか 担当や席を離せれば変えられる。少人数の部署で離れられないなら難しい 解けやすい。相手が入れ替わる
チーム全体(雑談に入れない、助け合わないなど) ほかの部署の人と話すときは、気が重くないか 異動すれば変えられる。どの部署も同じ空気なら難しい 解けやすい。チームごと入れ替わる
仕事の進め方(急な依頼、すぐの返事を求められる、確認待ちが多いなど) 相手が誰でも、同じ場面でしんどいか 部署のやり方なら、異動で変えられる。会社全体のやり方なら変えにくい その会社のやり方なら解ける。職種に共通のやり方なら次も起きる

「転職で解けるか」の列は、転職で入れ替わるものから考えた編集部の見方です。

この表が当てはまらないのは、しんどさの中心が上司との関係にある人です。上司は、担当や席を変えるだけでは離れられません。相性の問題か、評価の見通しの問題かを分けて考え、相性の問題なら異動を相談することから、評価の見通しの問題なら、次の評価の面談で上がるための条件を確かめることから始めましょう。

当てはまった行ごとに、次のように動きましょう。

  • 特定の1人に当てはまった人:転職の前に、上司に担当替えか席替えを相談してください。少人数の部署で離れられないなら、異動を相談しましょう。異動の制度がない、または相談しても次の異動の時期に決まらないなら、転職で解ける側です。
  • チーム全体に当てはまった人:部署をまたぐ打ち合わせなどで、ほかの部署の雰囲気を確かめてから、異動を相談してください。どの部署も同じ空気なら、または異動の制度がない・次の異動の時期に決まらないなら、転職で解ける側です。
  • 仕事の進め方に当てはまった人:その進め方が今の部署のものか、会社全体のものか、職種に共通のものかを、ほかの部署や、同じ職種で働く知人の職場、前の職場と比べて確かめてください。部署のやり方なら、まず異動を相談しましょう。異動が決まらないときや、会社全体のやり方なら、応募先の面接で「チームの中で、確認や相談はどんな形でしていますか」と聞き、同じ進め方でないかを確かめてから動きましょう。職種に共通のやり方なら、同じ職種のまま会社を変えても同じ場面が起こりやすくなります。転職を急がず、職種を変えるかどうかから考えてください。
  • 場面の行が分かれた人:2つ以上が同じ行なら、その行から動いてください。3つが別々なら、特定の1人の行から先に扱ってください。担当替えは、異動の時期を待たずに上司に相談できるからです。

上司に相談するときは、相手の人柄ではなく、仕事に出ている困りごとを伝えましょう。「質問の返事を待つあいだ、作業が止まることが週に何度かあります。担当の分け方を見直せないか、相談させてください」のように、担当の調整の相談として切り出しましょう。

同僚からでも、集団での無視や陰口、人前でのからかいが続いているなら、相性の問題として扱わないでください。表で分ける前に、社内の相談窓口か、都道府県労働局などにある総合労働相談コーナーに相談しましょう。

ほかの部署の人や、社外の人(取引先や前の職場の同期など)と話すときも同じように気が重いなら、この表では分けられません。転職を決める前に、社内の相談窓口や信頼できる人に、しんどくなる場面を一緒に見てもらいましょう。

転職を急がず、残ったほうがいいのは、次のような場合です。

  • 相手の異動や、自分の担当替えが、半年以内に決まっている
  • 仕事の進め方の行に当たり、その進め方が職種に共通のもの(営業事務で急な依頼が続く、など)で、次も同じ職種で働くつもりでいる。会社を変えても、同じ場面が起こりやすいからです

同じチームの先輩1人とのやりとりがしんどい場面で考える(例)

以下は、表の使い方を見せるための想定の例です。

例:26歳・事務。5人のチームで、2年上の先輩に質問すると「前にも言ったよね」と返されることが多い。今週しんどかった場面を3つ思い出すと、「月曜の朝、先輩に手順を質問した」「水曜、先輩の返事を待つあいだ作業が止まった」「金曜、先輩の前で取引先に確認の電話をした」で、どれも相手は先輩だった。ほかの3人には普通に聞ける。先輩が休みの日は、朝の気の重さがない。

→ この人は、3つとも表の「特定の1人」に当たります。まず上司に、先輩と担当が重ならないように分けられないかを相談します。分けられないと言われたら、次に異動の希望を出せる時期に、ほかの部署を希望します。そこで異動が決まらなければ、転職活動を始めます。

次の一歩は、しんどかった場面を3つ書き出すこと

今週のうちに、しんどくなった場面を3つ書き出し、表のどの行に当たるかを書き添えてください。特定の1人かチーム全体の行に当たったら、その書き出しが、上司に相談するときの材料になります。

上司に異動を相談すると決めたら、異動の希望の伝え方で、希望を出せる制度と時期、困っている事実の伝え方を確かめましょう。

出典・注記(3件)

※1 厚生労働省「労働安全衛生調査(実態調査)」令和6年 第17表。常用労働者10人以上の民営事業所で働く人のうち、強いストレスがあると答えた人を100とした割合 ↩

※2 厚生労働省「転職者実態調査」令和7年 概況 表11。自己都合で辞めた転職者を100とした割合。3つまで ↩

※3 厚生労働省「転職者実態調査」令和7年 個人調査 第31表 ↩

数字は、出典の定義(誰の数字か・いつの数字か)のまま使っています。計算した数字には「計算の例」と書いています。編集方針

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