カジュアル面談で何を話す?応募するか決めるための準備と聞くこと
先に結論
カジュアル面談では、今の状況を短く伝え、応募の前に、求人票で分からない一緒に働く人の働き方と評価の仕組みを聞きましょう。マイナビが2025年に転職した20〜50代の正社員に聞いた調査では、56.7%が、これまでの転職活動でカジュアル面談を受けたことがあると答えています。
この記事の目次
転職サイトに経歴を登録して数日。知らない会社から「選考ではありません。まずはカジュアルにお話ししませんか」とスカウトが届いた。気になる会社ではあるけれど、応募するとはまだ決めていない。
何を準備すればいいのか、何を聞けばいいのか。「選考ではない」と言われても、志望動機を聞かれたらどう答えようかと、身構えてしまいます。
この記事では、転職した人が入社後に「想定と違った」と答えたことをもとに、カジュアル面談の前・当日・終わったあとにすることをまとめます。
カジュアル面談では、求人票に書かれにくい職場の人と評価を聞く
マイナビが2025年に転職した20〜50代の正社員に聞いた調査では、これまでの転職活動でカジュアル面談を受けたことがある人は56.7%でした※1。転職した人の半分以上が受けたことがあるので、身構えすぎず、確かめたいことを準備して臨みましょう。
同じ調査では、転職した先の勤め先について、面接のときの想定と入社後が違ったかも15の項目で聞いています。想定通りだったと答えた人が最も多かったのは、「業務上で必要な職務スキル」の51.2%でした※2。
反対に、想定通りではなかったと答えた人が多かった項目には、「必要とされるストレス耐性」「周りの社員の勤務態度・働くマインド」「人事評価・昇給・賞与の仕組み」などがあります※3。ただし、想定通りではなかった人の割合は、最も多い項目と少ない項目でも8ポイントほどしか違いません。
業務上で必要な職務スキルは、想定通りだった人が多い項目です。想定と違ったと答えた人がやや多いのは、職場の人や評価のような、求人票に書かれにくいことです(編集部の見方)。
選考の面接では、自分がどう見られるかが気になって、残業や評価の決め方は聞きにくいものです。カジュアル面談は、応募を決める前に、そうしたことを確かめる場として使いましょう(編集部の見方)。
カジュアル面談の前・当日・終わったあとにすること
面談の前に、次の3つを決めておきましょう。
- 今の仕事、転職を考え始めた理由、まだ応募は決めていないことを、3文で話せるようにする
- 求人票と会社のページを読み、そこで分からないことを、下の表から3つ選ぶ
- 「こうなら応募する」「こうなら見送る」を1行ずつ書く
当日は、次の表から選んだことを聞きましょう。
| 聞くこと | 聞き方(例) |
|---|---|
| 一緒に働く人 | 「配属になるチームには、どんな経歴の方が多いですか」 |
| 仕事の進め方 | 「1週間の仕事の流れと、物事を誰がどこで決めているかを教えてください」 |
| 評価の仕組み | 「評価は誰が、年に何回決めていますか。評価は昇給や賞与にどうつながりますか」 |
| 忙しい時期と量 | 「一番忙しい時期に、チームの方は何時ごろまで働いていますか」 |
| 募集の理由と、声をかけた理由 | 「今回は増員と欠員のどちらですか。私の経歴のどこを見て声をかけてくださいましたか」 |
質問は、会社の悪いところを探すためではなく、自分の条件に合うかを確かめるために聞いてください。答えがはっきりしなかったことは、応募したあとの面接で聞き直す項目としてメモしておきましょう。
終わったら、その日のうちに次の3つを書きましょう。
- 分かったことと、分からなかったこと
- 自分の想定と違いそうな点を1つ
- 応募する・見送る・もう1回聞く、のどれにするか。面談の前に書いた1行と照らして決める
応募すると決めたときは、面談の翌日までに、お礼とあわせて「選考に進みたい」と担当者に伝え、応募の手順(書類を出すところからか、面接の日程を決めるところからか)を確かめましょう。
見送るときも、面談の翌日までに、お礼とあわせて短く伝えましょう。理由をくわしく書く必要はありません。
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。お話を伺い、今回は応募を見送らせていただくことにしました。またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
カジュアル面談がいらない人と、選考のように進んだときの対応
すでに応募すると決めている人は、最初から正式に応募しましょう。カジュアル面談を挟むと、日程が1回増えるだけになることがあります。
反対に、転職するかどうかをまだ決めていない段階でも、カジュアル面談は受けられます。その場合は、最初に「転職の時期はまだ決めていません」と伝えておきましょう。
「選考ではない」と言われても、話したときの印象が、そのあとの選考で参考にされることはあります。言葉づかいと時間は、面接と同じように守りましょう。
志望動機を聞かれたら、「まだ情報を集めている段階で、今日のお話を聞いて応募するかを決めたいと考えています」と正直に答えてください。そのうえで、その会社に関心を持った点を1つ添えましょう。
面談で聞いた答えが、今の会社で困っていることと同じなら、転職しても同じ不満が残るおそれがあります。面談の前に書いた「こうなら見送る」の1行と照らして、見送るかを決めましょう。面談を重ねて、今の会社の条件のほうが合うと分かったときは、残ると決めるのも、面談で得た結論です。
例:同じ業界の会社からスカウトが届いた法人営業の場合
以下は、想定の例です。
29歳・法人営業。同じ業界の会社からスカウトが届き、オンラインでカジュアル面談を受ける。今の会社で困っているのは、夜遅くまでお客さまや社内のチャットの返信が続くこと。面談の前に「夜の連絡が当たり前でなければ応募する」「当たり前なら見送る」と1行ずつ書いた。 面談で「仕事の進め方」と「忙しい時期と量」を聞くと、「お客さまの都合で、夜のやりとりは珍しくない」と返ってきた。 → この人は、今の会社と同じ不満が残ると考え、応募を見送ります。担当者には、お礼とあわせて「今回は応募を見送ります」と伝え、次に届いたスカウトでも、同じ2つを聞くことにします。
次の一歩は、応募する条件と見送る条件を1行ずつ書くこと
面談の日が決まったら、前日までに「こうなら応募する」「こうなら見送る」を1行ずつ書き、表から聞くことを3つ選んでください。条件が先に決まっていれば、面談の答えを聞いたその場で、応募するかを決められます。
応募する条件そのものが決まらないときは、転職の軸が決まらないときで、譲れない条件と譲れる条件を分けてから、面談に臨みましょう。
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