転職エージェントの面談準備
服装・聞かれること・前日に見る実績
先に結論
面談の前日までに、聞かれることの答えを1枚にまとめ、服装の指定と、国のサイトで担当の事業所の実績を確かめましょう。国のサイトは厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で、同省の2024年度の集計(速報)を編集部が割ると、就職の実績がある有料の職業紹介の事業所は、全職種の平均で年64件ほどの常用就職を結んでいます(目安)。
この記事の目次
転職エージェントの登録を済ませ、最初の面談の日が決まった。何を着ていけばいいのか、何を聞かれるのか、事前に何を送ればいいのか。調べるほど、準備することが多く見えてきて、前日の夜になっても落ち着かない。
紹介会社の案内では、面談は希望や経歴を聞いて、紹介する求人を探すための場とされています。準備の中身を決めておけば、当日の30分〜1時間を、自分の相場や求人の幅を聞くために使えます。
この記事では、面談の前日までにする準備を、聞かれることの答え、服装、国のサイトで見る担当の事業所の実績の順にまとめます。
聞かれることの答えを、前日までに1枚にまとめる
面談では、経歴、転職を考えた理由、希望条件などを聞かれます。転職エージェントの面談の案内でも、履歴書や職務経歴書を面談の前に担当者へ送っておくことと、希望条件や転職で実現したいことを先に伝えておくことが勧められています※1。面談の所要時間は30分〜1時間ほどとされ、その間に答えを思い出しながら話すと、聞きたいことを聞く時間が削られます。
前日までに、聞かれることへの答えを、スマホのメモか紙の1枚に書いておきましょう。
| 聞かれること | 前日までに決めておくこと |
|---|---|
| 経歴 | 直近の仕事の内容を、担当した範囲と期間で3行に書く。職務経歴書があれば、面談の前に送る |
| 転職を考えた理由 | 一番の理由を1つ。言いにくい理由なら、事実だけ書く |
| 転職の時期 | 「半年以内」「いい求人があれば」など、幅で決める |
| 希望条件 | 譲れないものを2つ、できれば欲しいものを2つに分ける |
| 今の年収と希望の年収 | 今の年収は源泉徴収票か給与明細で確かめた額を書く。希望は、幅で書く |
まだ転職すると決めていない人は、転職の時期の欄に「まだ決めていない」と書いてかまいません。面談で伝えるときも、そのとおりに伝えましょう。
面談の中で、家族の状況や出身地のように、仕事の紹介に関係が薄い質問が出たら、何に使うのかを聞き返してかまいません。職業安定法では、職業紹介事業者が求職者の個人情報を集めて使うことを、業務の目的の達成に必要な範囲に限り、目的を明らかにして行うと定めています※2。
服装は、紹介会社の案内に従い、書いていなければ聞く
服装に、国の決まりや統計はありません。決める手がかりは、登録したあとに届く面談の案内です。
紹介会社の案内には、「迷ったらスーツ」「私服の指定ならオフィスカジュアル」「仕事帰りなら着替えなくてよい」と書いているところがあります※1。会社によって書き方は違うので、案内に服装が書いてあれば、それに従ってください。書いていなければ、面談の予約の連絡に返信するときに「服装の指定はありますか」と1行聞けば済みます。
オンラインの面談でも、服装は対面と同じ考え方です。加えて、前日に、カメラに映る範囲に余計なものが入っていないか、マイクとスピーカーが動くかを確かめておきましょう。職場から直接向かう場合は、着替えなくてよいと案内に書いている会社もあります。
前日に、国のサイトで担当の事業所の実績を見る
服装や答えの準備と並べて、前日にやっておくと役に立つのが、面談を受ける事業所の実績を見ることです。厚生労働省の「人材サービス総合サイト」では、国内の職業紹介事業者について、あっせんした就職者数、そのうち採用後6か月以内に辞めた人の数、手数料の実績、返戻金(早く辞めた場合に会社へ返すお金)の制度の有無などを確かめられます※3。
2025年4月1日からは、紹介会社が取り扱う上位5職種について、職種ごとの平均手数料率などの実績も載せることになりました。ただし、その職種の常用就職の紹介が10件以下だと、載せる対象から外れます※3。
この「10件以下は載らない」という線を、全国の平均と並べてみます。厚生労働省の集計では、2024年度に報告を出した有料職業紹介事業所30,561のうち、就職の実績があったのは13,946で、常用就職の件数は全体で888,993件でした※4。
888,993件を13,946事業所で割ると、就職の実績がある事業所は、平均で年64件ほど(月5件ほど)を結んでいます(編集部の計算)。職種を問わない全体の平均で、就職の実績があった事業所には臨時日雇の就職だけの事業所も含まれうるため、目安にとどまります。1つの職種についての数字ではありません。平均は実績の大きい事業所に引き上げられやすく、職種ごとの線とは数え方もそろわないので、掲載の線の10件と並べるのは大まかな目安です。担当の事業所の画面で就職者数を見たら、この平均と並べると、その事業所の規模の大まかな位置がつかめます。
前日に事業所の画面を開いたら、上位5職種の中に自分の職種があるかを見てください。次のように読み分けられます。
- 自分の職種が載っている:その職種の紹介の実績が10件を超えています。
- 自分の職種が載っていない:紹介の実績が10件以下、上位5職種に入っていない、まだ掲載されていない、のどれかですが、画面だけでは分かりません。載っていないことだけで、その事業所がその職種に弱いとは言えません。面談の最初に、自分の職種の求人をどれくらい扱っているかを聞きましょう。
事業所の名前は、紹介会社のサイトで運営会社の名前か許可番号を先に確かめてから探してください。数字がまだ入っていない事業所は、実績を確かめられないので、面談で聞いた話を鵜呑みにせず、ほかの事業所と比べて判断しましょう。
準備を絞ってよい人
次のような人は、準備を減らしてかまいません。
- 書類がまだない人:職務経歴書は、面談の中で一緒に作ることもできます。書類がなくても、経歴の3行だけ書いておけば足ります。
- 転職すると決めていない人:転職の時期と希望の年収は「決めていない」でかまいません。聞かれたら、そう答えましょう。
面談の2日前に準備する場面(例)と次の一歩
以下は、想定の例です。
例:31歳・経理事務。2日後に初めての面談がある。転職の時期は決めていない。登録した事業所を人材サービス総合サイトで見ると、上位5職種に経理は載っていなかった。
→ この人は、前日までに聞かれることの答えを1枚にまとめ、転職の時期は「いい求人があれば」と書きます。上位5職種に経理が載っていなくても、それだけでは理由が分からないので、面談の最初に、経理の求人をどれくらい扱っているかを聞きます。服装は、案内に指定がなかったので、予約の返信で1行聞きます。
面談の日が決まっているなら、今夜のうちに、聞かれることの答えを1枚に書き出してください。書いたら、面談を受ける事業所を人材サービス総合サイトで探し、上位5職種に自分の職種があるかを確かめましょう。
面談の当日に何を聞けばいいかは、転職エージェントの面談で聞くことの質問リストが使えます。
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