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転職のタイミング

ボーナスをもらってから辞めるには

退職日から逆算する4つの手順

2026年版公開 2026.09.25転職指南 編集部

先に結論

ボーナスは「転職活動を始める時期」ではなく「退職日」で考えましょう。転職活動は在籍したまま先に始め、退職日は支給日と就業規則の支給条件をもとに決めましょう。

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この記事の目次
  1. 内定から入社までは、平均で1カ月半ある
  2. ボーナスが出るかは、就業規則の賞与の項目で決まる
  3. 退職日を決めて段取りを逆算する4つの手順
  4. 想定の例で考える
  5. 次の一歩は、今年の支給予定日を確かめること

せっかく辞めるなら、ボーナスをもらってからにしたい。そう思って、転職活動を冬のボーナスのあとまで待とうか迷っている。

でも、会社にはいつ伝えればいいのか、内定はいつまでに出ていればいいのか。段取りが分からないまま、時間だけが過ぎていく。

この記事では、ボーナスの支給日と就業規則の支給条件から退職日を決め、そこから段取りを逆算する手順を、想定の例つきでまとめます。

内定から入社までは、平均で1カ月半ある

マイナビが在職中に転職した人に聞いた調査では、内定をもらってから転職先に入社するまでの期間は「1〜2カ月」が63.8%で最も多く、平均は48.5日でした(出典:マイナビ「転職動向調査2026年版」2025年実績)。

内定が出てから入社するまでに、平均で1カ月半ほどあるということです。この期間を見込んでおけば、支給日より後に置いた退職日から、内定がほしい時期を逆算できます。

一方、ボーナスをもらってから転職活動を始めると、内定までの期間も、内定から入社までの期間も、すべて支給日のあとに回ります。そのあいだに次のボーナスの時期が近づき、また「次のボーナスをもらってから」と迷うことにもなりかねません。

ボーナスが出るかは、就業規則の賞与の項目で決まる

支給日に会社にいればもらえるのか。退職日がいつなら間に合うのか。答えは会社ごとに違います。支給日に在籍していることを支給の条件にするかどうかは、会社の規則で決まるからです。

確かめる場所は、就業規則や賃金規程(給与規程)の賞与の項目です。支給日だけでなく、支給の条件として何が書かれているかまで読んでください。たとえば「支給日に在籍する者に支給する」のように在籍を条件にする書き方もあれば、支給額を決める査定の対象期間が書かれていることもあります。

ボーナスが出るかどうかは、まず就業規則や賞与の規程で確かめてください。「たぶん大丈夫」「前に辞めた先輩はもらえた」という話は、根拠になりません。規程と会社の説明が食い違うときは、人事や労働相談の窓口に確かめましょう。

もう1つ、退職日と最終出社日は分けて考えてください。有給休暇を使い切ってから辞める場合、最後に出社する日は退職日より前になります。支給日と比べるのは、会社に籍がある最後の日、つまり退職日のほうです。

支給の条件が「在籍」以外の言葉で書かれていて、意味や、自分に当てはまるかが分からないときは、その条文を示して人事に確かめてください。

就業規則がどこにあるか分からないときは、総務や人事に「就業規則はどこで見られますか」と聞きましょう。この質問なら、辞めることを伝えずに聞けます。

退職日を決めて段取りを逆算する4つの手順

手順は、ボーナスの支給日を確かめるところから始まり、転職先の入社日を決めるところで終わります。

手順 確かめること 確かめ方 ここで決まること
1 今年のボーナスの支給予定日 社内の通知など。去年の賞与明細の日付は目安 退職日を、支給日よりあとに置く
2 就業規則の支給条件 就業規則や賃金規程の賞与の項目 支給日に在籍が必要か、査定の対象期間はいつか
3 退職の申し出時期 就業規則の退職の項目。契約社員など、雇用期間が決まっている人は雇用契約書も 退職日の何日前(何カ月前)までに会社へ伝えるか。雇用期間の途中で辞める場合や、書いてあることが分からない場合は、労働相談の窓口に相談する
4 内定・入社日の調整 内定の連絡に返事をするときに、転職先と相談する 入社日を、退職日の翌日以降に置く

表の上から順に確かめていけば、退職日の候補が決まります。退職日が決まれば、そこから会社に伝える期限と、内定がほしい時期の目安を逆算できます。

入社日の相談は、内定の連絡に返事をするときに、次のように伝えてください。

文例:「現在の職場の退職手続きがあるため、入社日は○月○日以降でご相談できますでしょうか。」

転職先から、入社日を早めてほしいと言われることもあります。そのときは、ボーナスの見込み額と入社日の条件を並べて、どちらを優先するかを決めてください。

想定の例で考える

以下は、日付の計算を見せるための想定の例です。

例:28歳・法人営業。冬のボーナスの支給予定日は12月10日(去年の賞与明細を目安にし、今年の日付を社内の通知で確認)。就業規則には、賞与は支給日に在籍する者に支給すること、退職は1カ月前までに申し出ることが書かれていた。正社員で、雇用期間の定めはない。

この人は、退職日を支給日よりあとの1月15日に置きます。1カ月前までに申し出る決まりなので、上司に伝える期限は12月15日です(計算の例)。この人は、支給日の翌日の12月11日に伝えることにしました。入社日は、退職日の翌日の1月16日です。

計算の例として、内定から入社までを平均に近い48日と仮定すると、1月16日の48日前は11月29日です。この仮定に立つと、内定が出る時期の目安は11月下旬です。実際の日程は、退職の手続きと入社日の調整で決まります。

→ この人は、11月下旬の内定を目指し、内定までに2〜3カ月かかることも見込んで、9月のうちに在籍したまま転職活動を始めます。ボーナスを待ってから活動を始めるのではなく、ボーナスの支給日と支給条件をもとに退職日を決める段取りです。有給休暇が残っていれば最終出社日は早められますが、退職日の1月15日は動かしません。

次の一歩は、今年の支給予定日を確かめること

次の一歩は1つです。今週のうちに、社内の通知などで今年のボーナスの支給予定日を確かめ、カレンダーに書き込んでください。通知がまだなら、去年の賞与明細の日付を目安に書き込み、通知が出たら直しましょう。支給予定日が分かれば、支給条件と合わせて、退職日の候補を考え始められます。

ボーナスを待つかどうか自体をまだ迷っているなら、転職のタイミングは今か半年後かを確かめる方法で、待つ意味があるかを先に確かめられます。

辞めどきが分からないボーナスや昇格を待つか迷う

参考にした統計・資料

  • マイナビ「転職動向調査2026年版」2025年実績

数字は、出典の定義(誰の数字か・いつの数字か)のまま使っています。計算した数字には「計算の例」と書いています。編集方針